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| スピード感を持ってチャレンジ 建物価値を高める取組みを |
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「『最良の作品を世に残して社会に貢献する』経営理念を軸に、ぶれることなく職務を全うしたい」と述べるとともに、不安定な経済状況を乗り切るために「正確かつスピード感を持ってチャレンジしながら、目標に向かうための羅針盤を作り、従業員と分かち合って意識を一つにして取組を進めていきたい」と就任にあたっての抱負を語る。 |
本店の運営では、今年度が竹中グループ成長戦略の最終年度であることから、「その集大成の年であり、目指す姿である社会と顧客から選ばれる最良の結果を出すチーム」として運営にあたるーとし、その中での重点課題として、働き方改革、生産性向上、協力会社の生産力確保を挙げる。 |
働き方改革では、特に2024年問題に対して3年前から準備を進め、子育て世代や親の介護が必要な世代など、社員の世帯構成に応じた取組みを進めながら、残業時間の数値化による見える化を図って目標を設定したほか、アウトソーシングによる業務の軽減を図っており、「これにより社員のモチベーションを下げることなく業務が遂行できた」とする。 |
生産性向上では、フロントローディングとしてBIM等のデジタルツールを駆使することで、「成果を挙げてきた」とし、協力会社の生産力確保は、「少ない人数で結果につなげる」ため、個々の作業員の力を100%出し切れる環境づくりに向け、資機材搬送など作業の前段階での時間短縮により作業時間確保への取組みを進めてきたと語る。 |
現在の状況については、想像以上の物価上昇が市場に大きなインパクトを与え、今後も高止まりのまま推移するとの見方がある一方で、「関西は積極的な投資が行われているように感じており、我々としてはそれに応えられるよう生産力を確保していかねばならないと思っています」。 |
事業環境では、大阪IR等の大型工事があり、また民間でのデータセンター等の需要も多く、「関西では当面は仕事が途切れることはないだろう」との見通しを述べながら、今後のプロジェクトは金額や規模が大型化し、「人手も確保する必要はある」としながら、デジタル技術を投入した生産性向上に一層努めるとともに、省力化に資する作業ロボットの導入をはじめとする各種取組みについても、万博工事の中で実証実験を行ってきており、「その中で見えてきた成果を本店から発信し展開していく」とした。 |
その一方で、将来を見据えた時に時代や社会が急速に変化する中では、顧客から求められることも変わってくるため、同社では次のステップとして、これまでの建物やまちづくりを通したサステイナブル社会の形成から、作るだけではないリジェネラティブ(再活性)に向けた方針が打ち出されていることから、「そのため大阪本店として向かうべき羅針盤を作って先導することも求められている」とする。 |
これまで建物やまちづくりでは、作ることに着目していたが、ただ作るだけでは社会の変化のスピードに対応できない部分もあることから、従来の企画から設計施工、保全までのサイクルに加えて、「環境保全等の取組みをはじめ、これまでの経験や得た知見を活かし、単なるリニューアルや建替えではなく建物の価値を高めるための取組みまでを含めたものが必要」とした。 |
今後の事業展開にあたっては、建設業はお客様あっての仕事であり、それぞれの地域に根付いているお客様に寄り添うことは大事なことであり、「万博のような大規模プロジェクトも重要だが、大きな仕事のためにそれらお客様を後回しにするような仕事はやりたくはない」と語る。 |
また、同社は今年創立126年となるが、これまで先輩方がお客様と信頼を築き、引き継いできたからこそ、ここまでこれたとし、「今後は、我々が次の世代に引き継がねばなりません」と決意を語った。 |
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入社以来、作業所の経験が長いが、IT化が進む現在の作業所は「当時とは大きく変わってきた」ことや、近年では若手でも早い時期から 大型工事に配属されることについて、「経験を積むことでしか分かることやできることもある」と述べ、小規模作業所から中規模作業所と、 それぞれ着工から竣工までを一通り経験することの必要性を指摘し、「それにより技術者個人も会社全体のレベルアップにつながる」とする。 |
その一方で、若手職員との接しかたでは、「若い世代の考え方を理解し、物事の伝え方も聞く側の立場に立った話し方が必要」と柔軟な姿勢も見せた。 |
前職の京都支店長を含め京都に住んで27年で関西には馴染がある。趣味は釣りにゴルフと一時は専門学校に進むことも考えた料理。 |
| 座右の銘は、先人達の取組みを吸収し、どうやって次代に引き継ぐかを考える「温故知新」としながら、何事にも好奇心を持ち、 やると決めたら全力を尽くすことがモットーとする。関西発の会社での本店長職は「すごいプレッシャーはある」。 |
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名越健二(なごや・けんじ)91年3月日本大学理工学部交通土木工学科卒、同年4月竹中工務店入社、07年4月京都支店作業所工事課長、 09年10月同作業所長、12年3月神戸支店作業所長、13年11月京都支店次長(生産担当)、17年3月大阪本店品質部長、18年3月同本店プロダクト部長、 20年3月京都支店長、24年3月執行役員支店長を経て25年3月10日から執行役員大阪本店長。鹿児島県出身の58歳。 |
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